「アラーの使者」を観て…

 こんばんは。

先週土曜日のこと。俳優・千葉真一さんの訃報を受ける形でDVD「往年のテレビ傑作映画 第1話特集」(昨年発売!)を注文しました。そして、先ほど自宅に届き視聴しました。

私は、千葉さんの初期の代表作でもある変身ヒーロー「アラーの使者」(1960)の第一回「恐怖の紅とかげ」が印象に残りました。当時21歳の千葉さんが観れたのはもちろんなのですが、原作・脚本が「月光仮面」(1958)の生みの親・川内康範さんであることから、川内作品独特の世界観に引き込まれていきました。つづきが気になったのですが、現在東映にはこの回しか現存していないらしくとても残念に思います。

他には、森田拳次原作のSFコメディ「丸出だめ夫」(1966)や川崎のぼる原作のアクションコメディ「アタック拳」(1966)も収録されていましたが、こちらも第1話しか残っておりません。3作品とも白黒だったので、当時のテレビ界では現在のような過去の作品を保存するという概念がなかったのか、あるいはテレビがカラー時代に突入していった1960年代の後半あたりから徐々に消去されていたのでは…といったさまざまな憶測が浮かんでいます。でも、このDVDの解説書によれば吉川惣治原作のSFアドベンチャー少年ケニヤ」(1961)の全41話分の映像がすべて現存していたことが近年判明し、晴れてDVD-BOXになったという文面があったので、もしかしたらいずれは…という想像も浮かんでまいりました。

丸出だめ夫」「アラーの使者」「アタック拳」のすべての映像が発見されることを祈ります。