追悼・小林清志

 おはようございます。

先日、女優の島田陽子さんが亡くなられましたね。映画「犬神家の一族」(1976)などでの活躍ぶりが知られ、のちに国際派女優と呼ばれるまでに成長されましたが、若かりし頃に「仮面ライダー」(1971)の初代ヒロインのひとりである野原ひろみ役でレギュラー出演していたことはほとんどの方はご存知ないのでしょう…。初主演ドラマである「続・氷点」(1971)が決まり途中降板したのもあるかもしれません。しかしながら、特撮ヒーローのレギュラーからスターが誕生するケースはこの時期から存在していることは事実であります。島田陽子さんもそのひとりだったのですね…。

そして、仮面ライダーシリーズに参加していた著名人がまたひとり旅立たれました…。声優やナレーターとして知られた小林清志さんです。

俳優業と並行して声優業に進出した小林さんは、テレビアニメ「妖怪人間ベム」(1968)の主人公・ベム役で注目されました。その後、「巨人の星」(1968)のオズマ役などを経て、「ルパン三世」(Part1)(1971)の次元大介役として参加。最大の当たり役となり、昨年放送された「ルパン三世」(Part6)(2021)の第0話をもって華々しく引退するまで、約50年間担当されました。(ある1作を除いて…。その後は大塚明夫さんにバトンタッチしています。)「ルパン三世」以外にもジャンルを問わず様々な作品に参加されました。

声優としての印象が強い小林さんですが、私にとってはナレーターの印象が強いです。

記憶の中にある作品としては、「仮面ライダーBLACK」(1987)「ゴジラvsメカゴジラ」(1993)「勇者王ガオガイガー」(1997)などがあります。また、ニュースやバラエティ番組でもその声を耳にした覚えがあるほか、以外な仕事としては、「超人バロム・1」(1972)で主人公のひとり・木戸 猛(飯塚仁樹)の父である木戸刑事役でレギュラー出演していたことではないでしょうか!近年は滅多にメディア露出をしていないので驚きました。

昭和から令和にかけて独特の渋みある声で私たちに強い印象を残してくれた小林さん。

心よりご冥福をお祈り申し上げます…。