追悼・寺田 農

 おはようございます。今年1月20日(土)「ウルトラマンブレーザー」(2023)の最終回が放送されました。その中で私が特に印象に残ったのが、ドバシ ユウ役の寺田 農さんでした。元地球防衛軍長官であるドバシの謎めいた過去とその真実に驚愕し、農さんの怪しげな演技にも注目していました。感動的なラストを迎えた最終回から2ヶ月後、その寺田 農さんが天国へ…。あれが最後の出演作となったのでしょうか…。

1960年代半ばより、数多くの舞台・映画・テレビドラマで活躍していた農さん。残忍な悪役からコミカルな人格者まで幅広い役柄を演じていたことで知られています。

ここからは私が選ぶ農さんの代表作を紹介します。若手時代はシリアスな印象が強かった農さんでしたが、映画「里見八犬伝」(1983)にて八犬士のメンバー・犬村大角役を演じて転機が訪れます。それまでのイメージから一転して正義の味方を演じたことで知名度を挙げ、その後幅広く活躍するきっかけになりました。その後もアニメ「天空の城ラピュタ」(1986)のムスカ役や「仮面ライダーW」(2009)のテラー・ドーパント・園咲琉兵衛役など印象に残る役柄を演じつづけて、「この人は何でも挑戦するのか…。」と実感しました。特撮・SF作品においても、「里見八犬伝」から「ウルトラマンブレーザー」に至るまでレギュラー・ゲスト含め数え切れないほど登場し、常連俳優として知られています。

私としてはもっとご活躍が観たかった俳優さんでありました…。