「少年ジェット」第一部「黒い影」①を観て

 こんばんは。
今朝、先述の作品を観てみました。
まず、大映初のテレビシリーズということでロゴマーク映像から番組がスタートしていることに驚きました。よっぽど宣伝したかったのでしょう。
また、オープニング映像を観ていて思ったことがあります。主人公には相棒である名犬シェーンがいますが、ここ最近の映画やドラマで犬やその他動物が登場する作品が少なくなっているように感じました。色々と事情があるのでしょうね。
ストーリーの展開や特撮シーンについてですが、よく知らない世代の人にはゆったりすぎてチープな感じに観えてしまうかもしれませんが、当時観ていた視聴者は興奮し、その出来栄えに驚いたことでしょう。
役者さん関連の話ですが、本作のヒロインを当時小学生だった和泉雅子さんが演じていました。のちに映画「二人の銀座」(1965)でブレイクし、遂には北極に到達してしまうほどの冒険家になろうとは思ってもいなかったでしょうね。
第一部は全13話で完結しますが、当時の連続ものは単純明快で子どもでも分かりやすい作風であるのが特徴的で、次回が待ち遠しくなる展開にハラハラしたでしょう。逆に、現在では若者~大人向けの作風である場合が多く、ストーリーが複雑になっていることが多いです。その結果、小さな子どもたちがテレビから逃げていくことになります。やはり、視聴者の多くはいつの時代も子どもが観る作品に関しては単純明快なものを求めていることでしょう。
最後に、おまけとして取り上げたいものがあります。次回予告なのですが、当時メインスポンサーだったヱスビー食品のCMが付いておりました。宣伝力に力を入れていたのでしょう。
どれをひっくるめても、現在の子どもたちも受け入れられる面白さがありました。
さて、次回視聴作品は勝 新太郎・田宮二郎主演映画「悪名」を予定しております。お楽しみに。
では、また…。