「悪名」を観て

 こんにちは。
今日は、勝 新太郎・田宮二郎主演のヤクザ映画「悪名」をDVDで観ました。ヤクザ映画を苦手とする初心者にはおススメです。
まず、オープニングクレジットにおいて興味深いことがありました。この作品の翌年(1962)に結婚されることとなる勝さんと中村玉緒さんが共演されており、なんと劇中で夫婦となる役を演じていたのです。人生とは面白いものです。
ストーリー展開といたしましては、関西を舞台にしているためコメディタッチで進んでいき、そこに主人公・朝吉(勝 新太郎)と相棒・モートルの貞(田宮二郎)との出会いと男の友情物語が挟まれています。
ちなみに、これが初の主役格であった田宮二郎さんはそれまでエキストラ程度の仕事しか来なかったそうで、まさに大抜擢だったことでしょう。
まとめとしては、みなさんはヤクザ映画というと「義理と人情」をテーマとした任侠映画や「内部抗争」などをリアルに描いた実録路線を思い浮かべる方が多いと思いますが、この映画では敵味方ともに誰一人殺していません。最後には悪玉が改心するということで幕を閉じています。このころは、ヤクザ映画が未開拓であったこともあり、現在のイメージが出来上がるまでには時間がかかったことでしょう。本作は、大ヒットして全14作が作られるほどに成長したのですから、やはり主役二人のコミカルなやりとりとテンポのよいストーリー展開が評判を呼んだのでしょうね。
さて、次回視聴作品についてですが、私にはやらなきゃならないことがたくさんあるのでしばらく未定です。新しい情報が入り次第お伝えします。
では、また…。