「大怪獣ガメラ」「新・鞍馬天狗 五條坂の決闘」を観て

 おはようございます。
昨日は、2つの作品を連続視聴してみました。
まずは、「大怪獣ガメラ」から行きます。
ゴジラシリーズと並び称される人気シリーズの第1作目で、モノクロ作品です。北極からガメラが目覚めるシーンでタイトル表示。これまでの怪獣映画にはない試みです。大映初の怪獣映画ということもあってキャスティングに力を入れており、主人公の日高博士役に名優・船越英二さんが起用されているのは驚きです。
本作のガメラは悪の怪獣として描かれておりますが、内田喜郎さん演じる俊夫少年を助けるなど思わず「?」と思われる行動を取るので面白いです。ラストでは、Zプラン計画によりガメラをカプセルに封じ宇宙に向けてロケットで飛ばすというハッピーエンドで終わっています。「殺さないで!」という俊夫少年の想いを日高博士たちが聞き入れてくれたのでしょうね。
本作は、大人を主役とした正統派な怪獣映画でありながら、「怪獣と少年の友情」「少年の想いで怪獣に対する気持ちが変わっていく大人たち」といったジュブナイル的要素を取り入れていました。のちにガメラシリーズそのものが変化していくのですが、それはこの作品あってのことでしょう。
次に、同時上映作品「新・鞍馬天狗 五條坂の決闘」に移りたいと思います。こちらはカラー作品です。
鞍馬天狗」は幾度に渡って映像化されておりますが、これは市川雷蔵(8代目)さん主演の作品です。
新撰組の時代を舞台とした作品で、山本 學さんや万里昌代さん、子役の二宮秀樹さんらが脇を固め、若手時代の平泉 成さんが端役で出ております。本作の鞍馬天狗の衣装は黒ですが、これは戦前に演じていた嵐寛寿郎さんからの伝統だと言われております。が、1990年に放送されたテレビシリーズでの目黒祐樹さんをはじめとした人たちの衣装は紫でした。なぜ変更されたのでしょうね。
ストーリーは単純明快で、わかりやすいです。しかし、現在このような時代劇が少なくなっているので悲しいです。
次回は、「大怪獣決闘 ガメラ対バルゴン」「大魔神」の2本立てで鑑賞したいと思います。
では、また…。