古き良き映画番組

 おはようございます。
さて、今日は昨年4月から放送されているTBS系の映画番組「水曜プレミアシネマ」を中心にTBSの映画番組を振り返りたいと思います。
現在の解説は、「王様のブランチ」の映画コメンテーターとしてその名を知られ、最近ではバラエティ番組にも進出したLiLiCoが担当しています。そんなTBSの映画番組の歴史は、今から44年ほど前にさかのぼります。
当時、洋画を扱う映画番組は増えつづけ、「日曜洋画劇場」や「木曜洋画劇場」が人気を博していました。TBSは、それにつづく第3の映画番組として1969年10月6日月曜よる9時00分に「月曜ロードショー」をスタートさせたのです。解説は、映画評論家のみならずさまざまな分野で活躍していた荻 昌弘さんが担当。独特の語り口調で楽しませてくれたのです。第1回はアルフレッド・ヒッチコック監督のサスペンス映画「引き裂かれたカーテン」でした。はじめは、007シリーズなどの洋画を放送していましたが、日本映画が復興の兆しを見せ始めたのとほぼ同じくして1978年1月16日に横溝正史原作のミステリー映画「犬神家の一族」を放送すると40%越えの視聴率を達成。これを受けて日本映画も放送されるようになり、次第に各局の映画番組にも広がりつづけて、現在の洋画・邦画混合放送という現在の形を作りました。
そんな「月曜ロードショー」は1987年9月21日、TBSの放送枠改変にともない「幽幻道士」の放送で終了し、10月6日からは新たに「ザ・ロードショー」として火曜よる8時00分にスタートしました。解説は荻さんがそのまま引き継いだ形となり、第1回はアーノルド・シュワルツネッガー主演のアクション映画「コマンドー」でした。しかし、荻さんが病に侵され1988年5月31日放送のドキュメンタリー映画「ビューティフル・ピープル ゆかいな仲間」を最後に欠場し、その際には「またみなさんのもとに帰ってきます。」と言っておりました。が、その夢はかなわず荻さんは60歳という若さでこの世を去りました。
その後、1988年10月4日から「火曜ロードショー」としてリニューアルし、第2回のシルヴェスター・スタローン主演のアクション映画「コブラ」の放送からは、小堺一機さんが解説を担当しましたが、私がこの映像を観たとき「あまりにもふざけすぎているのではないか?」と思いました。映画好きだということはわかりますが…。小堺さんは1989年1月10日放送のアドベンチャー映画「クーニーズ」の放送を最後に降板。その後は解説者がいなくなり、それは1989年4月4日スタートの「火曜ビックシアター」まで変わりませんでした。
10月4日、再びTBSの放送枠改変にともなってスタートした「水曜ロードショー」では当初、数名のTBS女性アナウンサーが交代で解説を担当され、途中から映画プロデューサーの宮島秀司さんに交代。視聴者を再び映画の世界へ引き込んでくれました。なんとこの番組で「ガンヘッド」や「コジラvsビオランテ」が放送されていたとは驚きました。最近の番組ではこういった作品はあまりやりませんよね。そして、1993年4月7日の放送回からはTBSの長峰由紀アナウンサーが宮島さんといっしょに進行し楽しいやりとりを繰り広げていました。が、9月29日をもって終了し以来TBSの映画番組は「水曜プレミアシネマ」まで18年6カ月途絶えていたのです。
ここまでざっと紹介しましたが、みなさんいかがだったでしょうか?みなさんも正月は映画で楽しんんでくださいね~。それではまた来週~!(LiLiCo風)